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「足の冷え」を解説します

どうして足は冷えるのでしょうか。これから冬を迎えるこの時期に、ちょっと考えてみましょう。

体は、「気」というエネルギーで動いている

体は、「気」というエネルギーで動いている
 東洋医学では「気」というエネルギーで体が運営されていると考えます。「気」は、目には見えませんし、触ることもできません。でも、働きがあります。その働きの中に「温める」と「動かす」というのがあります。専門的には「温める」ことを温煦(おんく)作用、「動かす」ことを推動(すいどう)作用といいます。「気」は体の隅々まで循環していますが、その動きによって血液や体液が巡り、また、その「気」の持っている熱で巡ったところが温まります。

足が冷えるわけ

足が冷えるわけ
 つまり、足に限らず、冷えるということは、「気」の巡りが何らかの原因で不十分なため、温められていないということです。
 ここで、上の図のような人体の大まかな上下の気の循環をイメージしてください。気は、熱を持っていますから、暖かい空気が上昇するように自然と上に昇っていきます。ですが、それだけだと上に昇りっぱなしになってしまうので、体の働きで下に降ろすようになっています。それで循環しています。
 「頭寒足熱」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。頭は熱がなくスッキリしていて、足が温かい状態のことですが、こういう状態が健康ですよという意味ですね。
 これが、気が昇りっぱなしで、降りて来なくなるとどうなるでしょうか。頭に気が溜まって熱くなり、足は気が降りてこないので温められず冷えますね。つまり、足が冷えるのは、上下の気の循環がうまくいってないために起こっているのです。

気が昇りっぱなしになるのは何故?

 では、気が昇ったまま降りてこないのは何故でしょうか。もう少し深掘りしてみましょう。
 皆さん、こんなことがないでしょうか。ついつい食べ過ぎる、あまり運動しない、夜遅くまで起きている、長時間スマホを見ている、ストレスが多い・・・。心当たりがありませんか?実は、これら全て、気を昇りっぱなしにしてしまう原因です。それぞれ詳しく解説すると長くなってしまうので、「夜遅くまでスマホを見ている」を例にとって解説しましょう。
 夜は、一日のうちでは「陰」の時間です。陰と陽の話は、またいつかしますが、ここではイメージだけしてください。太陽が沈んで暗いですから、「陰」です。「陰」の時間は、活動は控え、静かに過ごす時間です。そして、睡眠をとって「陰」を補う時間です。しかし、眠らずにスマホを見ているとどうなるでしょうか。スマホは映像がきれいですが、光はかなり強いです。強い光は、気を昇らせます。それが本来であれば暗いはずの夜にその強い光を浴びると、余計に昇りやすくなります。また、眠らないので、補われるはずの「陰」は補われません。気を降ろすのは、「陰」的な働きですから、この力が落ちてしまうのです。これで、気が昇って降りてこない、の完成です。

いつもの生活が大事

 上下の循環が滞っている場合は、足が冷えるだけでなく、首や肩のこり、頭痛などがある場合が多いです。先ほど挙げた食べ過ぎや夜更かしなどに心当たりがあれば、気を付けていただくと少しずつ変わっていきます。そして、それにプラス鍼やお灸をすると改善のスピードが速くなります。よろしければご検討ください。

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