多くの方が経験する肩こり。そのメカニズムを書いてみます。
肩こりってどういう状態?
肩こりについては、「今は、仕事でパソコンを使うことが多く、同じ姿勢が続くことや姿勢自体が悪いことで首から肩にかけての筋肉が硬くなる」と説明されることが多いです。それは、その通りだと思います。頭が中心より前に移動すれば、骨では支えきれないので、その分を筋肉で支えないといけなくなります。それで、筋肉の緊張が高まり、その時間が続けば、硬くなってしまうわけです。支えるには、硬くなっている方が好都合でもあります。
しかし、筋肉が硬くなると、筋肉の中を通っている血管は潰され、血流が悪くなりますし、頭や腕を動かしたときに痛みが出たり、動かさなくても重たい感じがしたり、時には痺れが出たりします。
しかし、筋肉が硬くなると、筋肉の中を通っている血管は潰され、血流が悪くなりますし、頭や腕を動かしたときに痛みが出たり、動かさなくても重たい感じがしたり、時には痺れが出たりします。
肩こりを別の角度から見ると
世の中には肩こりのない方もいらっしゃいます。その方たちは何が違うのでしょうか。その説明には、東洋医学的な別の視点が必要だと思います。
現代の生活を考えてみると、多くの方は「上実下虚」の状態にあります。いわゆる冷えのぼせですね。どうしてそうなるかというと、夜更かしをし、食べ過ぎ、運動しないからです。
夜更かしをすると、寝ていれば補われるはずのエネルギー、特に陰の気が消費されてしまいます。そうなると、相対的に陽の気の方が強くなります。陽の気は、熱を持っていますから、暖かい空気が上昇するのと同じように、上に昇っていき、降ろす陰の力が弱いのでそのまま上の方で留まることになります。
食べ過ぎると、胃で消化できるキャパシティを越えてしまうので、処理しきれなかったものが溢れてしまいます。これは、湿痰というネバネバした動かない液体になります。これができると気の動きを妨げるので、上に昇った陽の気は、より下ることが難しくなります。
そして、運動することで気の巡りは加速しますし、少々の気の滞りは流せるのですが、それをしないと、滞ったものは滞ったままになります。
ということで、陽の気が上に昇ったまま降りてこない状態になってしまうのですね。そうなると、肩がこるのです。そして、足が冷えます。「冷えのぼせ」ですね。よく肩がこる方は、そういう状態になっていると思われます。ということは、肩がこらない方は、気の巡りの良い方と言えます。
現代の生活を考えてみると、多くの方は「上実下虚」の状態にあります。いわゆる冷えのぼせですね。どうしてそうなるかというと、夜更かしをし、食べ過ぎ、運動しないからです。
夜更かしをすると、寝ていれば補われるはずのエネルギー、特に陰の気が消費されてしまいます。そうなると、相対的に陽の気の方が強くなります。陽の気は、熱を持っていますから、暖かい空気が上昇するのと同じように、上に昇っていき、降ろす陰の力が弱いのでそのまま上の方で留まることになります。
食べ過ぎると、胃で消化できるキャパシティを越えてしまうので、処理しきれなかったものが溢れてしまいます。これは、湿痰というネバネバした動かない液体になります。これができると気の動きを妨げるので、上に昇った陽の気は、より下ることが難しくなります。
そして、運動することで気の巡りは加速しますし、少々の気の滞りは流せるのですが、それをしないと、滞ったものは滞ったままになります。
ということで、陽の気が上に昇ったまま降りてこない状態になってしまうのですね。そうなると、肩がこるのです。そして、足が冷えます。「冷えのぼせ」ですね。よく肩がこる方は、そういう状態になっていると思われます。ということは、肩がこらない方は、気の巡りの良い方と言えます。
対処法は?
対処法は、もうお分かりですね。姿勢を正しても、長時間同じ姿勢を取らないようにしても(それはそれで大事なことではありますが)、先ほど挙げた夜更かし、食べ過ぎ、運動不足を続けていては、残念ながら肩こりの改善は難しいでしょう。肩を揉んでも一時的な効果しかないのもそのせいです。
ただ、どれか一つだけでも気を付けていただければ、必ず体はそれに応えてくれますので、ご安心ください。出来るところから始めてみられるといいと思います。
ただ、どれか一つだけでも気を付けていただければ、必ず体はそれに応えてくれますので、ご安心ください。出来るところから始めてみられるといいと思います。