コンテンツ CONTENT

営業
時間
8:30~12:00
13:30~18:00
定休
日曜、祝日
最寄
り駅
JR山陽本線「光駅」より徒歩5分

鍼灸の施術ってどんなもの?

鍼灸ってどんなものかよく分からないですね。今回は、私の考えを書いてみます。

鍼灸とは太陽の治療法だ

突然ですが、子供の頃に聞いた北風と太陽の話を思い出してみてください。北風と太陽のどっちが先に旅人のコートを脱がすことができるか競う話でした。北風は強い風を吹き付けてコートを吹き飛ばそうとし、太陽はギラギラと照り付けて暑くさせて脱がそうとしました。結果はみなさんご存じの通り、太陽が勝ちます。鍼灸は、この太陽のやり方で症状を取りに行きます。
例えば、腰が痛かった時に、腰の痛みのあるところに「そこの痛みをとるぞ!」と前のめりで施術はしないんです。これだとやり過ぎて、逆に悪化させてしまうことにもなりかねません。これは、北風のやり方です。そうではなくて、どうして痛くなったのかを考えて、その根っこの調整をする。そうすると、その結果として、旅人が自然とコートを脱いだように、腰の筋肉がほぐれて痛みが取れてくる。それを目指しています。太陽の治療法とはそういうことです。

太陽の治療法をもう少し説明すると

 先ほど、「旅人が自然とコートを脱いだように、腰の筋肉がほぐれて痛みが取れてくる。」と書きましたが、それは、どうして起こるんでしょうか。結論から言えば、鍼やお灸の刺激によって、体の本来の力が出たからです。
 体には良い状態を保てるように色々な仕組みが備わっています。細胞は常に新しいものと入れ替わっていますし、血液も常にきれいで栄養満点になるようになっています。この神秘的ともいえる仕組みが治癒力と言われるもので、この仕組みが、ちゃんと働いていれば、不具合は出ないでしょう。不具合が出るということは、この仕組みがうまく働いていないということですね。これは、川でいえば、石ころや木の枝などが引っかかって流れが滞って濁った川です。私は引っかかった石ころや枝を取り除いて、スムーズに流れるようにします。すると、川がきれいになって、全身を潤すことができるようになります。そうなれば、体は、元の仕組みが機能して、結果として症状が治まっていくというわけです。