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逆子について

私の思う鍼灸をもっと活用して欲しい分野の一つが産科です。特に逆子です。逆子は治らないと帝王切開になりますよね。もちろん、誰もお腹を切りたくはありません。逆子体操もありますが、それでも回らないことはあります。そんな時には、鍼灸を活用していただければと思っています。今回は、そのあたりのお話です。

まずは、母体を整えよう

 逆子では、母体の状態を整えておくことが非常に大事です。どんな症状でも実は同じですが、何かしら症状があれば、必ず気血(エネルギーのことだと思ってください)の不足や偏在がありますから、気血の循環を調整してスムーズに流れるようにし、気血の過不足をならしていきます。そうすることで、身体が本来の働きを十分にできるようになっていきます。
 現代の生活で注目すべきなのは、スマホやPCなどでの目の使いすぎですね。気血は、よく使うところに集まりますので、この場合は頭に沢山集まってきます。これが少しの間であれば問題はないのですが、毎日何時間も続くとどうでしょうか。頭以外の所に気血が十分に行き渡らず、気血の不足するところが出てきてしまいます。特に足は冷えやすいですね。この状態を上実下虚と言ったりします。冷えのぼせですね。これは、私の考えですが、気血が頭に集まるということは、上に向かう流れが強くなるということで、胎児もこの流れの作る上向きの力に引っ張られて、頭が持ち上がるのではないかと思います。実際に、逆子の方は、足が冷たいことが多いという印象があります。もちろん、十人十色ですから、それだけではありません。別の要因で逆子になっている方もいらっしゃると思います。

逆子の灸とは?

逆子の灸とは?
 実は、昔から逆子のお灸というのがありまして、三陰交と至陰に据えるということになっています。しかし、そこにお灸をしさえすれば立ちどころにクルッと胎児が回るかといえば、そうなるときもあれば、そうならないときもあって、簡単にはいかないのが実情です。重要なのは、ツボとしての反応がしっかり出ていることです。ツボの反応がないのにお灸をしても効果は薄いと思います。ただ、この反応を捉えるのが難しいんですね。
 ですので、逆子を治していくには、先ほど説明した母体の調整もしていく必要があります。その上で、三陰交と至陰の反応をみるわけです。それで反応がしっかりあるのであれば、そこにお灸をすればいいのです。お灸をしていると、お腹の中の赤ちゃんもよく動きます。そういう場合は早くに回る印象です。ただ、へその緒が巻いている場合は回らないことが多いです。

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