そもそも「コリ」って何でしょうか。「コリ」は、触れば分かるように、筋肉が硬くなった状態です。指で押すと痛いこともあります。では、どうして筋肉は硬くなってしまうのでしょうか。多くの場合は、同じ姿勢を続けるからです。最近では、デスクワークの比率が高くなっていますが、キーボードを叩いていると、腕と頭が前にいって前傾姿勢になりがちです。その姿勢で長時間仕事をこなす。その間、首やそれに連なる肩の筋肉は、ずっと5〜6kgある頭を休まずに支え続けることになります。そうなると次第に首や肩の筋肉は固くなってきます。これが何日も続くと、仕事が終わっても筋肉が硬くなったままの状態になるんですね。

　体を動かすときには、沢山の筋肉が連動して動きます。先ほどのように首～肩がこっていれば、高いところのものを取ろうと腕を上げたり、うがいをするのに上を向いたりすると、凝って硬くなった筋肉は動かないので、連動がうまくいかずに痛みが出ることがあります。
　では、こういったときには、どのように対処すればよいのでしょうか。これに関しては、すでに多くの対処法が紹介されているので、ここではちょっと違う方法をお伝えします。
　それは、痛みのある部分に手を当てて、「いつもありがとう」と声をかけてみて下さい。なんじゃそりゃ、かもしれませんが、大真面目です。私たちは意識しなくても、私たちの体は、いつも最高の状態に保とうと頑張ってくれています。夜更かししようが飲みすぎようが、それは変わりません。ですから、感謝の言葉をかけると体は喜びます。それだけで、痛みが楽になります。本当です。お試しあれ。