どんな人でも、始めは、おむつが必要ですね。それが、5歳を過ぎても月1回以上のおねしょが3ヶ月以上続く場合を夜尿症というそうです。本当に困るのは、小学校に入ってからの宿泊を伴う行事のときでしょう。
　では、何故おねしょが治らないのでしょうか。それは、膀胱の発育が不十分で、容量が小さく、また、漏れないように尿を溜めておくという機能がまだ低いということが考えられます。

　まずは、夕食から寝るまでの間を３時間以上空けましょう。食事で採った水分が膀胱に溜まるのに３時間かかるからです。その状態で排尿すれば、膀胱の中を空っぽにできるというわけです。また、甘いものは利尿作用があるので、夕食後に果物を食べるのも控えた方がいいです。
　それから、毎日同じ時間に寝て起きるという睡眠のリズムを作るのも大事です。そうすることで、寝ている間に抗利尿ホルモンという尿量を減らすホルモンが沢山出てきます。

　夜尿症は、その子のお父さんやお母さんも夜尿症だったということが多く、お父さんやお母さんが何歳くらいで治ったかというのが参考になります。
　また、治っていく経過としては、寝てから割と早い段階でおねしょしていたのが、段々と遅くなり、明け方近くになってきて、そして、最終的には起床時までもつようになります。

　実は、小児用の「はり」というものがあります。これは、刺さずに撫でるようにするのですが、これが、けっこう夜尿症にも効果的です。ご検討ください。